西陣麦酒計画(Nishijin Ale Project)は、自閉症の人とともに西陣麦酒を醸造・販売するプロジェクト。
自閉症の人は、心理発達の面で著しくメリハリが効いている人たちです。 自閉症の人への支援を天職と考えている私たちにとって、自閉症の人のメリではなく、そのハリを活かせる職場を作ることは重要な使命のひとつです。そこで真っ先に浮かんだのはクラフト・ビール(地ビール)の醸造所です。丁寧な温度管理、上質の味や香りの追及、ルーチンの反復作業などに自閉症の人のハリが活かせるはずです。京都西陣の地に西陣麦酒計画が呱々の声をあげ、2016年、歩み始めます。
西陣麦酒計画~自閉症の人とともに西陣麦酒を醸造・販売するプロジェクト~(Nishijin Ale Project)は、自閉症支援の支援団体・個人の有志でプロジェクトチームを構成しています。
自閉症の方が働く場のモデルとして何が良いのか検討を重ね小規模麦酒醸造所が適していると判断しました。小規模麦酒醸造所では、醸造から販売までを一元的に担うことができ、それぞれの工程で仕事や雇用の創出が可能となります。例えば、品質が一定になるよう麦芽を粉砕する。誤差なく温度と時間の管理をする。一定量の泡でフタをするようにジョッキにそそぐ。清掃業務をおこなう。瓶詰めする。酒税の台帳に記帳する。注文を受け個別に発送する。販売促進グッズの制作。商品の箱詰め。などです。自閉症の方が必要としている労働環境を整え、強みを活かして分業し、ひとりひとりが妥協なく協働する事で最高品質の麦酒醸造がおこなえます。